両手仲介とは???

 

一戸建て売却時の両手仲介の解説

 

「両手仲介」というのは、売主である顧客から仲介の依頼を受けた不動産会社が、自社の顧客となっている買主に対して、その物件を仲介することをいいます。

 

一戸建て住宅を売る場合には、不動産についての専門的な知識やノウハウをもっている不動産会社に仲介を依頼するのがふつうであり、これを宅地建物取引業法などの法令では「媒介」とよんでいます。

 

この「媒介」に関しては、単一の不動産会社に対してだけ一戸建て住宅売却の仲介を依頼する方法と、複数の不動産会社に対して同時に売却の仲介を依頼する方法がありますが、いずれにしても、そのときに不動産会社が得られる手数料の上限は、法律にもとづく国土交通大臣告示により厳密に決められています。

 

すなわち、一戸建て住宅の売却の場合であって、その売却金額が200万円以下の場合が手数料としては最高で、その5.4パーセントにあたる金額までとされています。

 

いっぽう、自社の顧客である売主の物件を、自社の顧客である買主に紹介したとすれば、両方の当事者からの手数料が見込まれるため、不動産会社にとってはたいへん旨味のある話といえ、これが「両手仲介」の正体です。

 

「両手仲介」の場合、売主、買主ともに自社の顧客ですので、売買契約に向けた話し合いがスムーズに進み、いたずらに時間をかけることなく成約にこぎつけることができる可能性が高いといえ、これは不動産会社のみならず、できるだけすみやかに一戸建て住宅を売ることをめざす売主にとってもメリットであるといえます。

 

そのいっぽうで、不動産会社が買主のほうの味方をしてしまうと、本来であればもっと高く売れたであろう一戸建て住宅が、不当に安く買い叩かれてしまう場合もありますので、この点には注意しなければならないといえます。

 

要は成約までのスピードを重視するのであれば「両手仲介」であっても問題はありませんが、じっくりと時間をかけて条件のよい買主を探したいという場合には、売却価格が低くなるデメリットのほうが心配されるということになります。